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DIDのサンドアートを前にトーク
(右から神田亜紀/武川アイ/阿佐亮介 真戸原直人(アンダーグラフ)/DID) |
5月19日、川崎LA CITTADELLA。快晴。何度も諦めかけたVO1の開催日。武川アイさん、アンダーグラフの阿佐亮介さん真戸原直人さん、坂本美雨さん、MCの神田亜紀さん、そして韓国から来たDIDがステージに上がった。夕方5時。太陽の日差しが注ぐ中で行われた武川アイさんのライブから夜色が濃くなるDIDのライブまで、集まってくださった方々の拍手が止むことはなかった。2時間弱のKJ MUSICキャラバン。震災にあった日本で自分たちの歌を届けたいいたい!という韓国のアーティストDIDの声からこのチャリティプロジャクトを立ち上げてこの1か月ちょっと、私は何度も諦めそうになった。このイベントに賛同してくれて無料で会場を提供してくれるところなんてどうやって探せばいいんだ?!スタッフはどうする?!出演者は?!!迷いもあった。東京でイベントを開く時間があれば仙台や福島に行くべきではないか?!でもDIDの気持ちを届けることで生まれることが必ずあるという言葉にならない思いが消えることはなかった。19日が近づくにつれ日に日に多くの仲間たち声をあげてくれた。いろんなことを教えてくれた。会ったこともない人が友人を介して力を貸してくれるという。仕事をキャンセルして参加してくれるという人もいた。そしてこの日、みんなでKJ MUSIC キャラバンVo1を作ることができた。
東京にいる私には、被災地である東北の方々の想いをすべて理解することなどできない。どんなに想像しても想像し尽くせないほどの不安と怒りと悲しみがあるということだけが私の目の前の事実だ。
まだ韓流という言葉すらなかった時代、どんなにその良さを訴えても韓国の音楽を聞こうとする人はいなかった。日韓ワールドカップの時さえもそれは変わらなかった。でも冬ソナブームから始まった韓流ブームが日本人の心を変えた。そして日本と韓国は、歴史や政治の問題を抱えながらも互いの理解を深め、日本人は韓国を好きになり、そしてもっと知りたいという心を生んだ。抱えているものも、深刻さも違う、今私と違うところにいる人たちと手をつなぐことができる方法、そのヒントが日本と韓国の関係にあると思う。そして音楽がその力となるものであることを私は信じている。
Vo1ができたことは奇跡に近い。その奇跡を作ったのは音楽と参加したみんなの気持ちだ。そしてここから何かが生まれたことをたぶん参加したみんなが感じたのだと思う。この何かを東京から少しずつ少しずつ被災地に向かって近づけていければと思っている。”つながる””気持ち”そんなことは聞こえのよい自己満足だという人もいるかもしれない。でも私はあの場で確かに感じたことを信じる。
暑い中夜遅くまで一緒にイベントを作った仲間たち、そしてイベントには参加していないけど
いろんな協力をしてくれた方々、そして最高の場所を提供していただいたチッタエンタテイメントのみなさん、まっすぐ空に上るような歌声を届けてくれた武川アイさん、過密スケジュールの中1曲を歌うためだけに参加してくれた坂本美雨さん、そして相変わらす最高の音とリズムを刻む阿佐亮介さん、演奏だけでなくこのイベントをはじめから支えてくれた真戸原直人さん、あなたがいなければこのイベントはできませんでした。そしてMCだけでなく運営の真ん中をしっかり支えてくれたアッキー、ホント、リスペクです。そしてそしてDID、일본에 와 주어 정말로 고마워요. DID의 기분이 모두를 한데 합쳤습니다.みなさんコマスムニダ。ありがとう。
誰一人欠けてもできないイベントでした。 内田