KJ MUSIC キャラバンの始まり
「被災した方々のために歌いたいと言っているアーティストがいる」
そんなソウルからの電話を受け取ったのは震災から1週間経った時だった。
「自分たちのお金で今すぐ飛行機を予約すると言っている」
電話の向こうにいるのは、韓国の音楽プロデューサー。彼女はその時点ですでにソウルで震災イベントを企画していた。日本の音楽業界で働く私は「何やってんだ自分は・・・」という気持ちになった。そこからスタートしたのが”KJ MUSIC キャラバン”だ。日本と韓国が一つの音楽シーンを作ることを夢見て、韓国の人達の声と音楽を番組にしてきたKJ MUSIC PROJECTが被災地の方々にほんの少しでも協力できればと思い立ち上げた、チャリティ企画。仲間に声をかけた。何も聞かず即OKをくれたアンダーグラフ、武川アイさん、そしてイベントの制作を手伝ってくれる仲間たち。プロジェクトの立ち上げを報告する電話をかけた。
「今イベントをやらせてくれる場所を探している」
HPを見て片っ端から電話をし、仲間に声をかけ、信頼する仕事仲間がいろんな所を紹介してくれたり・・・。そして私は電話やメールでDIDの気持ちを伝えた。
「彼らの気持ちを無駄にしたくないんです」
「やろうよ!!」
DIDの気持ちが通っていく。会ったこともない私の言葉に頷いてくれた。
チッタエンタテイメントのWさん、NPO法人日韓アジア基金・日本のOさん・・・
そして5月。DIDがチャリティーイベントのために来日することが決まった。共演者は音楽が国境を越えるということを体感しているアンダーグラフと武川アイさん。躊躇なく届いたOKに私は励まされた。
日本と韓国が哀しい歴史や国境を越えて”隣人”となったのはエンタテイメントの力だ。
その力は人の心までもを変えた。その変化を私は番組を通し追ってきた。エンタテイメントは私達の心を結ぶ。私はまた日本と韓国との間に通い合う心にハッとさせられた。
KJ MUSIC キャラバン、手作りで作り運営するチャリティイベントですが、韓国の文化を愛する方々をはじめ、多くの方に参加していただけることを願っています。
そしてこのチャリティーのために尽力してくれているKさん、Fさん、Yさん、ユーズミュージックのTさん、Tちゃん、Nさん、Sさん、そしてCandle JUNさん・・・・日増しに増える仲間たちに感謝。 内田嘉
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